行政書士試験は、14問(全体の18.7%)の一般知識科目が出題されます。
また、一般知識の内、「政治・経済・社会」から7問~8問出題されているので、「政治・経済・社会」の知識はとても重要になります。
しかし、一般知識は、「一般」の枠を超えつつ出題される傾向にあり、非常に的を絞りづらい科目です。
また、14問中6問以上正解できなくては、足切りになるため、民法や行政法で合格点を取得しても、一般知識で不合格になる可能性があります。
そのため、一般知識対策は、民法・行政法と並んで最も力を入れるべき科目です。
過去には、親子関係が出題されたり、地理問題が出題されることもあります。
一般知識と言われてしまうとそれまでなのですが、非常に幅広く、出題意図がわからない問題も多いのが一般知識の特徴です。
そのため、一般知識の対策には終わりがなく、一定の学習時間が必要になります。
一般知識の点数次第では、足切り不合格になるため、邪険にはできないのですが、出題の幅が広すぎるためとても疎ましい科目になります。
そこで、私は、割り切って一般知識を学習することをお勧めします。
私自身、一般知識は14問中10問正解で合格しました(文章理解は全問正解)。
出題傾向を把握し、割り切ったことで高得点が取得できたと考えています。
行政書士 一般知識学習方法
ここからは、一般知識の学習方法をご紹介します。
年によって出題は異なりますが、概ね、「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」という出題になります。
「政治・経済・社会」
家族構成や地理などイレギュラーはありますが、出題者はなんとなく出題しているわけではありません。
北朝鮮問題は、現在の重要な関心ですし、地理の問題にも意味があります。
地理の出題は、2015年の行政書士試験の過去問なのですが、実は、答えの与那国島は2016年に陸上自衛隊の与那国駐屯地が開設されて沿岸監視隊が配備され、話題になりました。
そのため、2015年の行政書士試験前後に頻繁にニュースになっていたのです。
つまり、行政書士一般知識では、ニュースや新聞を意識的に把握することが最も重要です。
しかし、深い知識は不要です。
一般知識の出題は、知っていれば一瞬で解ける問題が多いため、浅く広く知ることを意識することが大切です。
「情報通信・個人情報保護」
情報通信・個人情報保護は、繰り返し出題される論点も多いため、過去問をしっかりこなすことが大切です。
深追いはせず、こちらも浅く広く知ることが大切です。
IT知識やオンライン申請、個人情報の取扱い、ホームページ作成等、実務に必要な知識も出題される傾向にあるので、学習するメリットは大きいです。
法改正知識が問われることも多いため、最新知識のアップデートは必ず行ってください。
「文章理解」
文章理解に関しては、学習は不要です。
民法や行政法をしっかりと学習すれば、文章を正確に理解する読解力は必ず身につきます。
過去問などで、一般知識の文章理解を解かれる人も多いですが、時間が無駄なので避けるべきです。
文章理解は、時間をかければ3問全問正解可能です。
難しい問題は出題されないので、よく考えれば、必ず正解できます。
焦りが一番の敵なので、ここでも「商法・会社法」を解かないメリットを感じることができると思います。
他の受験生よりも5問少ないため、文章理解に十分に時間を当てることができるのです。
文章理解に関しては、試験勉強中に行うことはありません。
民法と行政法の問題を解いていれば、問題なく対応可能です。
ただし、試験本番は、集中して、必ず全問正解を目指してください。
| クレアール | 「特徴」 クレアールは、教材のボリュームに比べて割安の費用で受講できます。また、「合格返金制度」「受験料負担制度」「合格お祝い金」「学費ローン無金利」の各種割引制度が充実しており、上記の割引制度を活用することで(1年目で合格)、教材の負担費用をほぼ0円に近づけることが可能です。 「主な受講ツール」 web(オンライン) 「費用」 30,000円台〜 |
| フォーサイト | 「特徴」 クレアールと並んで、費用を抑えて学習できる教材です。フォーサイト最大の特徴は、テキストがフルカラーであることや行政書士試験を目指す心構え、当日の持ち物表、マークシート用筆記用具など、初学者に優しいツールが多く用意されている点にあります。法初学者の方であれば、最もお勧めの教材です。 「主な受講ツール」 CD・DVD 「費用」 30,000円台〜 |
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